トレンドを追いかけるのに疲れたら。自分軸で楽しむゆるっとおしゃれ
流行に振り回されていませんか
毎シーズン、新しい流行が生まれては消えていきます。ファッション誌やお店を見れば、気になるアイテムがたくさんありますね。でも、それを追いかけることに、少し疲れてしまうことはありませんか。
「今の流行を取り入れなきゃおしゃれじゃないのかな」 「この年齢でこのトレンドは無理があるかも」 「せっかく買った流行の服が、次の年にはもう着られない…」
そんな風に感じて、ファッションを楽しむことから少し遠ざかってしまっている方もいらっしゃるかもしれません。流行を追い続けることは、時間もお金もエネルギーも使いますし、何より「自分に似合うか」「心地よいか」よりも「流行っているか」を優先してしまいがちです。
でも、ファッションは本来、私たちを窮屈にさせるものではなく、日々の暮らしを楽しく、心を豊かにしてくれるもののはずです。完璧に流行を取り入れることだけが、おしゃれの形ではありません。
ここでは、流行との上手な付き合い方を見つけて、もっと肩の力を抜いて自分らしいファッションを楽しむためのヒントをご紹介したいと思います。
「流行を追う」から「流行と付き合う」へ意識を変える
「流行を追う」というのは、どうしても受け身な姿勢になりがちです。次々と現れるトレンドに、自分を合わせようとするからです。そうではなく、「流行と付き合う」という感覚を持ってみませんか。
流行は、たくさんのファッションの中から生まれた「今の気分」のようなものと捉えてみるのです。それは、あなたが必ず身につけなければならないものではありません。あくまで、あなたのファッションに取り入れることができる選択肢の一つに過ぎません。
自分軸で選ぶ「心地よさ」を大切に
流行と付き合う上で一番大切にしてほしいのが、「自分軸」です。流行っているから、ではなく、あなたが「好きだな」「着てみたいかも」「なんだか心地よさそう」と感じる気持ちを大切にしてください。
- 「似合うかどうか」より「心がときめくか」 もちろん、似合う服を知ることも大切です。でも、流行の中には、あなたがこれまで手に取ったことのない色や形があるかもしれません。試しに着てみて、なんだか気分が上がる、楽しい気持ちになる、そんな直感を信じてみるのも良いでしょう。
- 「体型カバー」よりも「気分が上がるか」 年齢とともに体型が変化するのは自然なことです。体型を隠すことばかりに意識が向いてしまうと、着られる服が限られてしまい、おしゃれがつまらなく感じてしまうこともあります。流行の色やデザインを、体型に関係なく「素敵だな」と感じる気持ちで選んでみる。それだけで、心がぐっと軽くなることがあります。
- 「みんなと同じ」より「私が心地よい」 SNSなどで他の人の着こなしを見るのも参考になりますが、それに引っ張られすぎないことも大切です。あの人には似合っていても、自分にはどうだろう。窮屈に感じないかな。一日着ていて、気持ち良く過ごせるかな。自分の感覚に正直になってみましょう。
流行アイテムを無理なく取り入れるヒント
全く流行を取り入れないのは少し寂しい、でも頑張りすぎるのは嫌だ、という方へ。無理なく、そして賢く流行と付き合うためのヒントをいくつかご紹介します。
- 小物から取り入れる 新しい色や柄、デザインのバッグや靴、アクセサリー、スカーフなどは、面積が小さいので挑戦しやすいアイテムです。いつもの服に一つプラスするだけで、ぐっと今の雰囲気を取り入れることができます。
- 色や素材感を試す そのシーズンのトレンドカラーや、シアー素材、ざっくりニットなど、素材のトレンドは比較的取り入れやすいでしょう。ベーシックな形のトップスやボトムスで、流行の色や素材感のものを選んでみるのも良い方法です。
- 手持ちの定番服と組み合わせる 流行のアイテムを一点投入するなら、手持ちの定番服と組み合わせてみましょう。例えば、シンプルなデニムやパンツに、流行のボリュームスリーブのトップスを合わせる、いつものスカートに旬のショート丈カーディガンを羽織るなど。奇抜になりすぎず、自然に今っぽさをプラスできます。
- ファストファッションやレンタルを利用する すぐに移り変わる流行アイテムにたくさんお金をかけたくない場合は、比較的手頃な価格で手に入るファストファッションブランドや、洋服のレンタルサービスを利用するのも一つの方法です。試しやすい価格帯やシステムで、色々なスタイルを楽しんでみることができます。
完璧を手放して、もっと自由に
ファッションは、自分を表現するための楽しいツールです。流行を完璧にマスターすることや、常に最先端のトレンドを取り入れることだけが、おしゃれではありません。
今日の気分に合う服を選ぶこと。 着ていて心地よいと感じること。 自分らしさをほんの少しでも感じられること。
それだけで、十分おしゃれなのです。
流行に疲れてしまったと感じたら、一度立ち止まって、自分がどんなファッションに心地よさを感じるのか、何を「好き」だと感じるのか、ゆっくり考えてみてください。
完璧を目指さず、自分にとって「ゆるっと」と心地よい流行との距離感を見つけて、もっと自由にファッションを楽しんでいきましょう。