ゆるっとファッション手帖

無理なく楽しむ!手持ち服を新鮮に見せる、ちょっとした工夫

Tags: 着回し, 気分転換, 手持ち服, ゆるっと, 着こなし

毎日同じ服でもいい。でも、少しだけ気分を変えたい時

クローゼットを開けると、いつもの見慣れた服が並んでいる。お気に入りのアイテムばかりのはずなのに、「あれ、またこの組み合わせ?」と感じたり、「なんだか今日の自分、地味かも…」と少しだけ気分が沈んだり。

そんな風に感じることはありませんか。

年齢を重ねたり、体型が変わったりすると、昔のように流行の服に飛びつく気持ちになれなかったり、何を着ても似合わない気がしたりして、おしゃれへの自信をなくしてしまうこともあります。頑張って新しい服を探すのも億劫に感じてしまいます。

でも、大丈夫です。毎日同じような服を着てしまう自分を責める必要はありません。それが今の自分にとって心地よい選択なのかもしれないからです。

ただ、もしほんの少しでも「今の自分を新鮮に見せたいな」「いつもの雰囲気をちょっとだけ変えたいな」と感じることがあれば、特別なことをしなくても、手持ちの服でできる小さな工夫があります。

大がかりなイメチェンではなく、ほんのひとさじ加えるような、ゆるっとした気分転換のアイデアをご紹介します。

買い足しなしでできる、手持ち服を新鮮に見せる小さな工夫

インナーや靴下で、見えないおしゃれを楽しむ

トップスやボトムスはいつも通りでも、中に着るインナーの色を変えてみるのはいかがでしょうか。首元や袖口からちらりと見える色が違うだけで、全体の印象が少し変わります。顔色が明るく見える色を選んでみたり、普段は選ばない色に挑戦してみたり。

また、靴下やタイツも、足元の小さな面積ですが気分を変えるのに役立ちます。いつもの無地から、少し柄物や明るい色を選んでみるのも楽しいものです。タイツの色を変えるだけでも、スカートやワンピースの印象はぐっと変わります。

誰に見せるわけでもなくても、自分だけが知っている「見えないおしゃれ」は、密かな自信を与えてくれることがあります。

ストールやスカーフを「ひと巻き」してみる

クローゼットの中に、眠っているストールやスカーフはありませんか。首元にふわっとひと巻きするだけで、いつものシンプルなニットやジャケットが華やぎます。

巻き方によっても雰囲気が変わります。ラフに垂らしたり、コンパクトに結んだり。素材や色、柄によっても印象が大きく変わるので、いくつか持っていると便利です。

特に顔周りに明るい色や柄を持ってくると、表情まで明るく見える効果が期待できます。難しい巻き方を覚える必要はありません。鏡の前で適当に巻いてみて、「これでいいな」と感じる心地よい巻き方を見つけてください。

アクセサリーの「いつもの」を変えてみる

普段、いつも同じネックレスやピアスをつけている方もいるかもしれません。それはそれで「自分の定番」として心地よいものですが、たまには違うアクセサリーを選んでみるのも新鮮です。

普段ゴールド系ならシルバー系に、小ぶりなものなら少し大ぶりなものに、パールのものなら天然石のものに。ほんの小さな変化でも、鏡に映る自分の姿がいつもと少し違うことに気づくと、それだけで気分が上がるものです。

「この服にはこのアクセサリー」という固定観念を手放して、「今日の気分はこれ」と自由に選んでみるのはいかがでしょうか。

服の「着方」を少し変えてみる

同じ服でも、着方一つで雰囲気を変えることができます。

ほんの少し着方を変えるだけで、全体のシルエットや抜け感が変わります。これはお金も時間もかけずにできる、究極の「手持ち服リフレッシュ術」かもしれません。

服以外の要素で気分を変える

おしゃれは、服だけで完成するものではありません。ヘアスタイル、メイク、ネイル、香りなども、自分自身の印象を左右する大切な要素です。

「今日の服はいつもの感じだから、リップの色を少し明るくしてみようかな」「今日は髪を一つにまとめてみよう」など、服に合わせて他の要素で気分転換を図るのも良い方法です。

特に香り(香水やボディクリーム)は、自分自身だけでなく周りの人の気分も穏やかにする力があります。お気に入りの香りをまとうだけで、いつもの日常が少し特別に感じられることもあります。

完璧を目指さず、「心地よい変化」を楽しんで

ここでご紹介した工夫は、どれも「こうしなければならない」といったルールではありません。ただ、「いつもの自分」に少し飽きた時に、心地よい気分転換をするための小さなヒントです。

難しいテクニックを覚えたり、高価なアイテムを買い足したりする必要はありません。クローゼットにあるもの、すでに持っているもので十分です。

大切なのは、「これでいいんだ」と今の自分を受け入れつつ、小さな変化を楽しんでみることです。

ファッションは、自分を表現するためのツールであると同時に、自分自身の気分を穏やかに整えるためのものでもあります。完璧な着こなしを目指すのではなく、「今日の私はこれで心地よいな」「ちょっとだけ気分が上がったな」と感じられるような、ゆるっとした向き合い方で楽しんでみませんか。

手持ちの服で、今日の気分を少しだけ変えてみてください。きっと、新しい発見があるはずです。