いつもの服がなんだか寂しい…と感じたら。顔周り・上半身にプラスする「心地よい華やかさ」のヒント
いつもの服、「これでいいのかな?」と感じるとき
クローゼットにある服は、着心地が良くて、自分に馴染むものを選んでいるはずなのに、鏡の前に立つと「なんだか物足りないな」「ちょっと寂しいかな」と感じることはありませんか。特に年齢を重ねてくると、首元やデコルテの印象が変わったり、顔色がくすんで見えやすくなったりして、以前は一枚でサマになった服が、少し味気なく感じられてしまうのかもしれません。
かといって、頑張ってトレンドを取り入れたり、全身を着飾ったりするのは気力も体力もいりますし、「いかにも着飾っています」という雰囲気も避けたいと感じる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
このブログ「ゆるっとファッション手帖」では、完璧な着こなしを目指すのではなく、今の自分にとって心地よく、そして少しだけ気分が上がるようなファッションのヒントをお届けしています。今回は、「いつもの服、悪くないんだけど、なんだか寂しいな」と感じたときに、顔周りや上半身に少しだけ心地よい華やかさをプラスするアイデアをご紹介します。
無理なく心地よく、顔周り・上半身に「華やかさ」をプラスするヒント
全身の印象は、意外と顔周りや上半身で決まることが多いものです。ここに少しだけ意識を向けるだけで、いつものシンプルな服が見違えたり、全体のバランスが良く見えたりすることがあります。
1. 顔色を明るく見せる「色」を味方につける
いつもベーシックカラーを選びがちな方も、トップスや顔周りにくるアイテムに少しだけ色を取り入れてみるのはいかがでしょうか。鮮やかな色でなくても、ご自身の顔色がパッと明るく見えるような、優しくて温かみのあるトーンや、落ち着いた深みのある色でも十分効果があります。
- トップスで取り入れる: ベージュやグレーが多いなら、パステルカラーやくすみ系のピンク、ミントグリーン、優しいブルーなど、ご自身の肌色に馴染む色を選んでみてください。顔周りがぱっと明るくなり、健康的な印象になります。
- スカーフやストールをプラス: 首元に小さめのスカーフを巻いたり、シンプルなニットやカットソーの上にストールをふわりと羽織ったりするのもおすすめです。顔周りに色や柄が加わることで、視線が上に行き、全体のバランスが華やぎます。巻き方もきっちりしすぎず、ゆるっとラフにするのが心地よく見せるポイントです。
2. 心地よい「輝き」や「存在感」をアクセサリーで加える
大ぶりで派手なアクセサリーは苦手、という方もいらっしゃるかもしれません。でも、ほんの小さなアクセサリーが、顔周りに心地よい輝きや存在感をプラスしてくれることがあります。
- 耳元に輝きを: 小さくても少しだけ光沢のあるイヤリングやピアスは、顔が動くたびにきらめき、表情を明るく見せてくれます。揺れるデザインはさらに華やかさをプラスします。
- 首元にアクセントを: シンプルなチェーンネックレスや、小さめのモチーフがついたネックレスを一本プラスするだけで、首元に視線が集まり、寂しい印象が和らぎます。タートルネックの上から少し長めのネックレスをするのも素敵です。
- 素材感を意識する: 光沢のある金属素材、上品なパール、または天然石など、素材そのものが持つ質感で華やかさを出すこともできます。ご自身の普段の服装のテイストに合わせて、心地よく身につけられるものを選んでみてください。
たくさんのアクセサリーをつける必要はありません。その日の気分に合わせて、耳元か首元、どちらか一方に「これ!」というお気に入りを一つだけプラスするだけでも、十分印象は変わります。
3. 小さな「抜け感」で軽やかさを出す
服の襟元や袖口のちょっとした工夫で、こなれ感や軽やかさが生まれ、上半身全体の印象が明るくなることがあります。
- 襟元の開き: 首元が詰まりすぎていると、少し重たい印象になることがあります。かといって開きすぎると落ち着かないという方は、鎖骨が少し見えるくらいの、程よい開きのトップスを選んでみるのはいかがでしょうか。ボートネックや浅めのVネックなども、首元をすっきりと見せてくれます。
- 袖口のロールアップ: 長袖のシャツやニットの袖を、手首が見えるくらいに軽くロールアップするだけで、ぐっと抜け感が出ます。華奢な手首が見えることで、女性らしい印象も生まれます。
4. ヘアスタイルとメイクもファッションの一部と考える
顔周りの印象は、実はヘアスタイルやメイクにも大きく左右されます。
- 顔周りの髪: 顔周りの髪の形や、アクセサリーが見えるかどうかも重要です。アップスタイルにするか、下ろすかでも印象は変わります。
- メイクの色: 頑張りすぎるメイクは疲れてしまいますが、リップやチークに血色感のある色を少し加えるだけで、顔色が明るくなり、全体が華やいだ印象になります。ファッションの色とメイクの色をリンクさせてみるのも楽しいかもしれません。
「こうしなきゃ」を手放して、心地よい「私」を見つける
今回ご紹介したヒントは、どれもすぐに試せる小さなアイデアばかりです。これらの方法をすべて取り入れなければいけない、ということではありません。鏡を見て「今日なんだか寂しいな」と感じたときに、「そういえば、こんな方法もあったな」と思い出していただけたら嬉しいです。
ファッションに「こうあるべき」という正解はありません。年齢や体型、流行にとらわれず、今の自分が心地よく、気分が上がる方法をゆるっと探していくことが大切だと考えています。
ほんの少しの工夫で、いつもの服も、そして鏡に映るご自身の姿も、きっと違って見えるはずです。「これでいいんだ」という気持ちで、毎日のファッションを、もっと気楽に楽しんでいただけますように。