ゆるっとファッション手帖

「安っぽいかも?」を手放す。プチプラ服を「私の味方」にする選び方

Tags: プチプラ, 大人カジュアル, 服選び, 着こなし, 自分らしいおしゃれ

プチプラ服への、小さなためらい

お店やオンラインストアで、手頃な価格の素敵な服を見つけると、心が弾むことがあります。でも同時に、「これって、大人が着ても大丈夫かな」「もしかしたら安っぽく見えちゃうかも」と、小さな不安がよぎることもあるかもしれません。

流行に敏感な若い頃とは違い、年齢や体型が変化すると、服選びの基準も変わってきます。「安かろう悪かろう」という昔ながらのイメージや、「大人はそれなりのものを着るべき」といった、もしかしたら自分で作り上げてしまったかもしれない固定観念に、無意識のうちにとらわれているのかもしれません。

でも、ファッションをもっと気楽に楽しむために、この小さなためらいを手放してみませんか。プチプラ服は、決して妥協の選択肢ではなく、「今の私」の味方になってくれる心強いアイテムになり得るのです。

なぜ、大人がプチプラ服を心地よく楽しめるのか

ファッションを楽しむ上で大切なのは、「自分にとって心地よいか」そして「自分らしいと感じられるか」だと、この「ゆるっとファッション手帖」では考えています。高価な服만이正解なのではありません。プチプラ服だからこそ得られるメリットもたくさんあります。

プチプラ服を「私の味方」にする選び方

では、具体的にどのように選べば、プチプラ服を心地よく、そして自分らしく着こなすことができるのでしょうか。いくつかヒントをご紹介します。

1. 「高見え」よりも「心地よさ」と「シルエット」を優先する

「プチプラ=高見えさせなきゃ」と気負う必要はありません。素材に完璧な高級感を求めるより、まずは袖を通したときの肌触りや着心地、そして何より「今の自分の体型をきれいに見せてくれるか」というシルエットを重視してみてください。

例えば、とろみのある素材でも、シルエットがもたついていると部屋着のように見えてしまうことも。逆に、シンプルなカットソーでも、肩のラインが落ちすぎていないか、丈は合わせやすいかなどを確認するだけで、印象はぐっと変わります。試着をして、全身のバランスを確認することが大切です。

2. ベーシックなアイテムや自分に似合う色に目を向ける

凝ったデザインのアイテムは、どうしても価格によって差が出やすいことがあります。一方で、シンプルなTシャツやシャツ、ニット、あるいは定番のパンツなどは、プチプラでも十分高品質なものが見つかりやすい傾向があります。

また、流行の色を試すのも楽しいですが、自分に似合うと感じる、あるいは着ていて落ち着く定番の色を選ぶと、失敗が少なく、手持ちの服とも合わせやすくなります。

3. 「一点投入」でバランスを取る

全身をプチプラアイテムで固めることに抵抗がある場合は、コーディネートの中に一点だけプチプラを取り入れてみるのがおすすめです。例えば、いつものトップスにプチプラのカーディガンを羽織ったり、手持ちのボトムスにプチプラのブラウスを合わせてみたり。

バッグや靴、アクセサリーといった小物で、コーディネート全体の印象を調整するのも効果的です。高価なものとプチプラを上手に組み合わせることで、無理なく、自分にとって心地よいバランスを見つけることができます。

4. 手入れのしやすさもチェックポイントに

プチプラ服の中には、洗濯機で気軽に洗えるものが多いのも嬉しい点です。日々のお手入れが簡単な服は、気兼ねなくデイリーに着られます。洗濯表示を確認するなど、手入れのしやすさも服選びの大切な基準に加えてみてください。

完璧じゃなくていい。楽しむ気持ちを大切に

プチプラ服を選ぶときも、着るときも、「こうしなきゃ」「こう見られなきゃ」という気持ちは手放してみましょう。少々のシワがあっても、毛玉ができても、それが「今の私」が日々を過ごしている証拠のようなものです。

プチプラ服は、ファッションを「義務」ではなく「楽しみ」にしてくれるツールです。お財布を気にしすぎず、流行に振り回されすぎず、ただ純粋に「これ、着てみたい」「これを着たら気分が上がりそう」という自分の心の声に耳を傾けて選んでみてください。

「安っぽいかも?」という不安よりも、「これをどう着こなそうかな」「これと何を合わせようかな」というワクワクする気持ちを大切に。そうすれば、プチプラ服はきっと、あなたのファッションの心強い味方になってくれるはずです。