もう迷わない!年齢も体型も受け入れて、ベーシックアイテムで楽しむ「私らしい」ファッション
ファッションを楽しむことは、自分を表現する素敵な方法の一つです。でも、年齢を重ねたり、体型が変わってきたりすると、「何を着たらいいんだろう」「昔は似合ったのに」と、おしゃれに迷いが出てくることがあるかもしれません。流行を追いかけるのにも疲れてしまって、気づけばいつも同じような服ばかり選んでいる。そんなふうに感じていませんか。
完璧におしゃれをしなくては、と気負う必要はありません。ファッションには「こうあるべき」という決まりがあるわけではないのです。大切なのは、今の自分が心地よく、そして少しでも「いいな」と思える服を選ぶこと。肩の力を抜いて、ファッションをもっと「ゆるっと」楽しむためのヒントを、手持ちのベーシックアイテムに注目して考えてみましょう。
「こうあるべき」を手放してみる
若い頃は気にしなかったのに、「この年齢ならこう」「この体型だとこれが隠せる」といった周りの声や世間のイメージにとらわれていませんか。もちろん、それらが参考になることもありますが、すべてを鵜呑みにする必要はありません。
「体型をカバーしなくては」「流行遅れに見えたらどうしよう」という考えは、おしゃれを窮屈にしてしまいます。それよりも、「今の自分に似合う」「着ていて気持ちが良い」という感覚を大切にしてみましょう。クローゼットにあるベーシックなアイテムだって、視点を変えることでぐっと新鮮に見えることがあります。
手持ちのベーシックアイテムを見直してみる
ベーシックアイテムとは、白シャツ、ボーダーカットソー、デニム、シンプルなニット、チノパン、紺や黒のジャケットなど、流行に左右されにくく着回しがしやすい定番の服のことです。きっと、あなたのクローゼットにもいくつかあるはずです。
これらのベーシックアイテムは、着る人や着こなし方によって印象が大きく変わります。派手なトレンドアイテムを買い足さなくても、手持ちのベーシック服を違う視点で見直すことで、新しい自分らしい着こなしが見つかることがあります。
ベーシックアイテムを素敵に見せる小さなヒント
では、具体的にどうすればベーシックアイテムをもっと素敵に着こなせるのでしょうか。少しの工夫で印象は変わります。
- サイズ感を意識してみる 「体型カバーのために大きめを選ぶ」という考え方だけでなく、「今の体のラインがきれいに見えるサイズはどれだろう」と考えてみるのはどうでしょうか。ピタピタすぎず、だぼつきすぎない、自分にとって心地よく、かつバランスが良く見えるサイズを探してみましょう。例えば、普段Mサイズなら、Lサイズを試してみる、逆にSサイズがすっきり見えることもあるかもしれません。試着をする際は、普段は選ばないサイズも試してみることをおすすめします。
- 素材感を大切にする ベーシックなデザインだからこそ、素材感が全体の印象を左右します。例えば、Tシャツなら肌触りの良いもの、ニットなら毛玉になりにくいもの、シャツなら少しハリのあるものや、逆に洗いざらしの柔らかな風合いのものなど、素材に注目してみましょう。上質な素材である必要はありません。自分が触れて心地よく、見た目にも清潔感やきちんと感があるものを選ぶのがポイントです。
- 色で遊んでみる ベーシックカラー(白、黒、グレー、ネイビー、ベージュなど)は着回しやすいですが、たまには「自分を輝かせてくれる」と感じる色を取り入れてみましょう。顔色が明るく見えるトップスや、差し色になるカーディガン、小物(ストール、バッグ、靴など)から始めるのも良い方法です。難しく考えず、「この色、好きだな」「元気が出る気がするな」という直感で選んでみるのが「ゆるっと」流です。
- 着こなしに少しの変化をつける
いつものベーシックアイテムも、着こなし方で印象が変わります。
- シャツやニットの袖を軽くロールアップしてみる。
- ブラウスのボタンを一つ多めに開けてみる。
- シンプルなワンピースに細めのベルトをプラスしてみる。
- パンツの裾を少し折り返してみる。
- ストールやネックレスなど、小物を一つ加えてみる。 どれもすぐにできる小さな工夫です。鏡の前で色々な着方を試して、「あれ、これ良いかも」という発見を楽しんでみてください。
「似合う」は自分で決めていい
「私にはこれが似合わない」と決めつけていませんか。ファッションにおける「似合う」は、誰かに評価されるものではなく、自分がどう感じるかが一番大切です。
もし、ある服を着て「なんだか気分が上がるな」「ちょっと自信が持てる気がする」と感じたら、それが今のあなたに「似合う」服なのだと思います。それは、流行の色や形である必要はありません。あなたが心地よく、あなた自身を肯定できる服こそが、一番似合っている服なのです。
最後に
ファッションは、自分自身を大切にするための手段の一つです。年齢や体型の変化は自然なこと。それを否定するのではなく、「今の自分」を受け入れて、その上でどうすればもっと心地よく、楽しく過ごせるかな、と考えてみるのはいかがでしょうか。
クローゼットのベーシックアイテムは、あなたの強い味方です。新しいものを買い足さなくても、見方や着方を変えるだけで、きっと新しい発見があるはずです。完璧な着こなしを目指すのではなく、「これでいいんだ」「今の私にはこれがしっくりくるな」という「ゆるっと」した気持ちで、自分らしいファッションを楽しんでいきましょう。