迷った朝も大丈夫。「今日の気分」で心地よく決まる服選び
毎朝の服選び、「これでいいのかな」と迷っていませんか
慌ただしい朝、クローゼットを開けて「さあ、何を着よう」と思ったとき、「着ていく服がない」「なんだかしっくりこない」と感じて、つい同じような服を選んでしまう。あるいは、「こう着るべきかな」「年齢的にこれはどうだろう」と、誰かの基準に縛られてしまって、余計に迷ってしまうことはありませんか。
おしゃれは楽しみたい気持ちはあるけれど、トレンドを追いかけるのは大変だし、体型も若い頃とは違うから、何を選べばいいか分からない。そんな風に感じている方もいらっしゃるかもしれません。
でも、毎日の服選びは、もっと気楽でいいのです。「完璧な着こなし」や「人にどう見られるか」ばかりを気にしすぎず、「今日の自分がどうありたいか」「どんな気分で過ごしたいか」に目を向けてみませんか。
「今日の気分」を大切にするということ
ファッションには、その日の自分の気持ちを映し出す力があります。なんだか気分が沈むとき、お気に入りの色や肌触りの良い服に袖を通すと、少しだけ心が上向く。逆に、元気なときは、普段は選ばないような色やデザインに挑戦してみたくなる。
「今日の気分」で服を選ぶということは、「こうあるべき」という外からの基準ではなく、「今の自分が心地よくいられるか」という内側の声に耳を傾けることです。これは、自分自身の感情や状態を肯定することにも繋がります。
「今日はなんだか気分が乗らないけれど、無理して明るい服を着なきゃ」「ちゃんと見せたいから、いつもと違う窮屈な服を着よう」と頑張りすぎる必要はありません。「今日は少し疲れているから、肌触りの良いゆったりした服でリラックスしたいな」「なんだか晴れやかな気分だから、明るい色を取り入れてみようかな」
このように、自分の気持ちに素直になって服を選ぶことで、ファッションは義務ではなく、自分を大切にするためのツールになっていきます。
「今日の気分」に寄り添う服選びのヒント
では、具体的に「今日の気分」に寄り添って服を選ぶにはどうすれば良いのでしょうか。いくつかのヒントをご紹介します。
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色で選んでみる 気分が明るい日は、普段あまり着ないような鮮やかな色や、心が弾むようなパステルカラーを取り入れてみる。落ち着きたい日は、ネイビーやグレー、ベージュなど、ベーシックで穏やかな色を選ぶ。色の持つ力は想像以上に大きく、着る人の気分だけでなく、周囲に与える印象も変えることがあります。まずは小物やインナーなど、小さな面積から試してみるのも良いでしょう。
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素材やシルエットで選んでみる 体調が優れないときやリラックスしたいときは、肌触りの良いコットンやリネン、柔らかなニットなど、優しい素材の服を選ぶ。体のラインを締め付けない、ゆったりとしたシルエットも心地よさを優先したい日にはぴったりです。逆に、少し背筋を伸ばしたい日や、きちんと感を出したい日は、ハリのある素材や、すっきりとしたシルエットの服を選ぶのも良いでしょう。
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「着たい」と感じるアイテムを優先してみる クローゼットを開けたとき、ぱっと目に留まったり、「今日はこれが着たいな」と直感的に感じたりする服はありませんか。もしそれが、普段あまり着ないような服や、「似合わないかも」と少し気になっている服だったとしても、まずはその「着たい」という気持ちを優先してみましょう。気分が「着たい」と言っているときは、意外と素敵に着こなせるものです。
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小物を味方につける いつものシンプルなコーディネートも、小物一つで雰囲気を変えることができます。「今日の気分は少し華やかにしたいな」と思ったら、ネックレスやスカーフをプラスしてみる。「今日はちょっと引き締めたいな」と思ったら、シンプルなベルトやバッグを選んでみる。アクセサリーや小物は、場所も取らず、手軽に気分転換できるアイテムです。
完璧じゃなくて大丈夫。気分は変わるものだから
「今日の気分」で服を選んでみても、一日過ごすうちに気分が変わることもあります。朝は快晴で明るい気分だったけれど、午後から雨が降って少し憂鬱になった、ということもあるでしょう。それでも大丈夫です。
大切なのは、朝のその時点で「今の自分にとって心地よい選択は何かな」と考えてみること。もし途中で気分が変わっても、「まあ、今日はこの服でいいや」と受け入れるくらいの、ゆるやかな気持ちでいることが大切です。
ファッションに「絶対の正解」はありません。「こう着るべき」「これしか似合わない」という固定観念を手放して、「今日の私はこれで心地よく過ごせるかな」という自分自身の感覚を信じてみましょう。
まとめ:心と体が喜ぶ服選びを
毎日の服選びは、「自分自身と向き合う時間」でもあります。「今日の気分」に寄り添って服を選ぶことは、自分自身の心と体を大切にすることに繋がります。
もしあなたが今、服選びに迷ったり、自信をなくしたりしているとしたら、まずは「今日の気分」に正直になってみてください。完璧を目指さず、ほんの少しだけ、心と体が喜ぶような服を選んでみましょう。
その小さな一歩が、あなたのファッションとの付き合い方を、もっと心地よく、自分らしいものに変えていくはずです。