ゆるっとファッション手帖

クローゼットは小さくても大丈夫。少ない服で「あれこれ」着回す楽しみ方

Tags: 着回し, 少ない服, クローゼット, シンプルファッション, 大人カジュアル

着回しに疲れていませんか?

おしゃれを楽しむ上で、「着回し」という言葉をよく聞くと思います。限られたアイテムを組み合わせて、たくさんのコーディネートを作る。そうすれば無駄がなく、賢いおしゃれができる。そう考える方も多いのではないでしょうか。

でも、「毎日違う組み合わせにしなきゃ」「流行に合わせて色々買わないと着回せない」と、いつの間にか着回しがプレッシャーになっていたりしませんか。たくさんの着回しアイデアを見ても、「自分には難しそう」と感じてしまうこともあるかもしれません。

「ゆるっとファッション手帖」では、着回しを「しなければいけないこと」ではなく、もっと気楽で楽しいものとして捉えるヒントをお伝えしたいと思います。クローゼットの服が少なくても、十分おしゃれは楽しめます。大切なのは、完璧な着回しを目指すことではなく、あなたが心地よく、毎日を楽しめる組み合わせを見つけることです。

少ない服でも「あれこれ」楽しむためのヒント

1. 「着回せるか」より「好き」と「心地よい」を大切に

服を選ぶとき、「これが何パターン着回せるかな?」と考えてしまうこともあるでしょう。もちろん着回しできることは便利ですが、それが第一条件になると、本当に好きな服や、着ていて心地よい服を見逃してしまうかもしれません。

まずは直感で「好きだな」「着ていて気持ちが良さそうだな」と感じる服を大切にしてみてください。流行や誰かの評価ではなく、あなたがあなたのために選んだ服は、それだけであなたらしさを引き出してくれます。心地よさは、おしゃれを楽しむ上で何よりも大切な土台になります。

2. 万能さより「自分にとっての軸」を見つける

着回しにはベーシックなアイテムが万能だと言われますが、「私にはどうもしっくりこないな」ということもあるかもしれません。それなら、無理に定番と言われるものにこだわる必要はありません。

あなたの体型や普段の過ごし方、そして「着ていて一番落ち着くな」と感じる服こそが、あなたのクローゼットの「軸」になり得るものです。例えば、特定のシルエットのスカートがしっくりくる、このパンツの色が合わせやすい、この素材のトップスが好き、など。あなただけの「軸」が見つかると、それに合わせる他の服も選びやすくなります。

3. 小物や羽織りもので印象を変えてみる

「いつも同じ服を着ているみたい」と気になる場合は、小物や羽織りもので変化をつけるのが手軽でおすすめです。

例えば、 * シンプルなニットにストールを一枚プラスするだけで、顔周りが華やかになったり、雰囲気が変わります。 * いつものトップスとボトムスの組み合わせに、カーディガンシャツを羽織るだけで、全く違うコーディネートのように見えます。 * アクセサリーやバッグ、靴の色やデザインを変えることでも、全体の印象は大きく変わります。

手持ちの服は変えずに、小物で遊び心を加えてみる。これだけでも毎日新鮮な気持ちで過ごせるかもしれません。

4. ワンパターンを恐れない勇気を持つ

おしゃれを楽しむ上で、「人からどう見られているか」が気になってしまうこともあるかもしれません。「いつも同じ服を着ているな」と思われるのが嫌で、無理に複雑な着回しを頑張ってしまう方もいるかもしれません。

でも、考えてみてください。あなたにとって「これが一番しっくりくる」「落ち着く」という組み合わせがあるなら、それを繰り返し着たって良いのです。それがあなたのスタイルとして定着していくのかもしれません。

むしろ、お気に入りの組み合わせを自信を持って着る姿は、周りから見ても素敵に映るものです。「ワンパターンでもいいや」と思えたら、ぐっと気持ちが楽になるはずです。

5. 「こう着るべき」を手放し、実験を楽しむ

雑誌やSNSで見るおしゃれな着回し術は参考になりますが、それを完璧に再現しようとする必要はありません。体型もライフスタイルも違うのですから、全てが自分に当てはまるわけではありません。

それよりも、手持ちの服で「こんな組み合わせもできるかな?」「この小物を合わせたらどうなるだろう?」と、自由に実験してみることを楽しんでみてください。たとえ「ちょっと失敗だったかな?」と思うことがあっても、それは発見です。その試行錯誤の中から、あなただけの「心地よい」「楽しい」組み合わせが生まれてくるはずです。

着回しは「自分を楽しむ」ツール

着回しは、服をたくさん持つことや、流行を追いかけることとは違います。それは、今あなたのクローゼットにある服と、もっと自由に、もっと楽しく向き合うための方法です。

少ない服だからこそ、一つ一つの服への愛着が増し、「どんな風に着てあげようかな」と考える時間も愛おしくなります。

「着回さなきゃ」ではなく、「この服であんなコーディネートもできるかな?」「今日はこんな気分だから、この組み合わせにしてみよう」と、もっと気楽な気持ちで服を選んでみてください。

あなたのクローゼットにある服は、あなたの可能性を広げる素敵なアイテムたちです。完璧な着回しは目指さず、あなたのペースで、心地よく、ファッションを楽しんでいきましょう。