ゆるっとファッション手帖

難しく考えない。「色合わせが苦手」な人に寄り添う、心地よい配色のヒント

Tags: 色合わせ, 配色, コーディネート, 心地よさ, 苦手克服

「今日の服、これで色のバランス大丈夫かな？」

そんな風に思って、つい無難な色ばかり選んでしまったり、結局いつも同じようなコーディネートになってしまったり。ファッションの色合わせに苦手意識を感じている方は、意外と多いのではないでしょうか。

街を歩く人を見ると、素敵な色使いをしている方がたくさんいて、「自分には無理かも…」と感じてしまうこともあるかもしれません。でも、色合わせは決して難しいパズルではありません。いくつかの簡単なヒントを知るだけで、ぐっと心軽やかに、そして心地よくファッションを楽しめるようになります。

この手帖では、完璧な色合わせを目指すのではなく、「これでいいんだ」と思える、あなたにとって心地よい色の組み合わせを見つけるお手伝いをしたいと思います。

「色合わせ苦手」を卒業する、３つのゆるっとヒント

色合わせを難しく考えすぎると、コーディネート自体が億劫になってしまいます。まずは肩の力を抜いて、これからご紹介する３つのヒントを試してみてはいかがでしょうか。

ヒント１：使う色を「３つまで」に絞ってみる

全身で何色も使おうとすると、どうしてもまとまりにくくなります。まずは、コーディネートに使う色の数を３つまでと決めてみましょう。

例えば、ベースの色（トップスやボトムスなど面積が大きいもの）、メインの色（それに合わせるもの）、そしてアクセントの色（小物や靴など）のように分けて考えます。

最初は、ベーシックカラー（白、黒、グレー、ベージュ、ネイビー、ブラウンなど）を中心に組み合わせるのがおすすめです。例えば、

のように、落ち着いた色同士なら失敗が少なく、上品にまとまります。ここから少しずつ、お気に入りの色や挑戦してみたい色を加えていくのが楽しいステップです。

ヒント２：「得意な色」を軸にコーディネートする

「この色の服を着ていると、なんだか落ち着くな」「気分が上がるな」と感じる色は誰にでもあります。いわゆる「似合う色」とは少し違うかもしれませんし、診断されたパーソナルカラーである必要もありません。ただただ、あなたが「心地よい」と感じる色です。

その「得意な色」をコーディネートのどこかに必ず入れるようにしてみましょう。

好きな色、心地よい色を一つ決めるだけで、他のアイテムの色選びがぐっと楽になります。「この緑に合う色は何だろう？」と考えるうちに、自然と他の色との組み合わせも楽しめるようになるものです。

ヒント３：面積の小さいものから色を取り入れてみる

「いきなり赤いスカートは勇気がいるな」「黄色のトップスはちょっと派手すぎるかな」と感じるなら、まずはファッションアイテムの中で面積が小さいものから色を取り入れてみましょう。

例えば、いつもモノトーンコーデが多いという方なら、足元に鮮やかな色の靴下を履いてみたり、首元に綺麗な色のスカーフを巻いてみることから始めてみてはいかがでしょうか。

小さな面積でも、色の力は大きいです。いつものコーディネートが新鮮に見えますし、自分自身も鏡を見た時にハッと気分が明るくなるのを感じられるはずです。もし「やっぱりこの色は苦手かも」と感じても、小物ならすぐに取り外せますし、クローゼットの中で場所も取りません。気軽に試せるのが良いところです。

完璧な色合わせなんて目指さなくていい

ファッションの色合わせに「絶対の正解」はありません。「この色とこの色を合わせたら絶対に失敗」ということは、ほとんどないのです。大切なのは、あなたがその色合わせを見て、着て、「心地よい」と感じるかどうかです。

年齢を重ねたり、体型が変わったりすると、若い頃に着ていた色がしっくりこなくなったと感じることもあるかもしれません。それは自然な変化です。今のあなたが心地よく感じる色、鏡を見て「いいな」と思える色を大切にしてください。

トレンドの色を取り入れてみたいと思ったら、無理に全身に取り入れる必要はありません。靴下一足、イヤリング一つからでも十分楽しめます。

「色合わせが苦手」という気持ちを手放して、「こんな色合わせも、いいかも」と、ゆるやかに、そして自分を肯定しながらファッションを楽しんでいただけたら嬉しいです。