最高の休息時間は心地よい服で。パジャマ・ルームウェア選びのゆるっとヒント
おしゃれというと、つい外出するときの服ばかりに気を取られてしまいがちです。雑誌やSNSを見て「こんな服を着てみたい」「似合うかな」と考えるのも楽しい時間ですよね。
でも、もしかしたら、一番長い時間を過ごしているのは「おうち」かもしれません。そして、そのおうち時間に着ているパジャマやルームウェアについて、じっくり考えたことはあまりない、という方もいらっしゃるのではないでしょうか。
外着のおしゃれに少し疲れてしまったり、トレンドを追いかけるのが大変だと感じたりしている今だからこそ、足元(?)ならぬ「おうち」のファッションを見直してみるのはいかがでしょうか。誰に見せるわけでもない服にこそ、心と体をゆるめる大切なヒントが隠されています。
なぜ「心地よいパジャマ・ルームウェア」が大切なのでしょうか
おしゃれは人に見られるためだけのものではありません。自分がどう感じるか、心がどう反応するかが一番大切です。特に、家で過ごすリラックスタイムの服は、自分自身が最も心地よくいられるためのもの。
- 心と体のリラックス効果: 肌触りの良い素材や体を締め付けないデザインは、そのまま心と体のリラックスにつながります。一日頑張った体を労り、緊張を解きほぐすための大切な要素です。
- 気分の切り替え: 外出着から心地よいルームウェアに着替えることで、「オフモード」への切り替えがスムーズになります。だらしない格好のままだと、いつまでもオンオフの区別がつかず、心も休まりにくいことがあります。
- 自分を大切にする感覚: 「誰にも見られないから」と適当な服を着るのではなく、自分のために心地よい服を選ぶ行為は、自分自身を大切にすることそのものです。小さなことですが、毎日の積み重ねが自己肯定感にもつながっていきます。
心地よいパジャマ・ルームウェアの選び方【ゆるっとヒント】
では、具体的にどんなものを選べば心地よいと感じられるのでしょうか。難しく考える必要はありません。まずは「ゆるっと」した視点から、いくつかヒントをご紹介します。
1. 素材は「肌が喜ぶもの」を第一に
パジャマやルームウェアは、直接肌に触れる時間が長いです。何よりも肌触りの良さを重視しましょう。
- 綿(コットン): 吸湿性・通気性に優れ、肌触りが優しい定番素材です。ガーゼ素材ならさらに柔らかく、使い込むほどに肌になじみます。
- シルク: 滑らかな肌触りは格別です。吸湿性・放湿性にも優れていますが、お手入れに少し手間がかかる場合もあります。
- フリース・マイクロファイバー: 冬場の保温性には優れています。ただし、静電気が起きやすかったり、肌が乾燥しやすいという方もいらっしゃいます。
ご自身の肌質や、季節、そして何より「触っていて気持ち良いな」と感じる素材を選ぶのが一番です。
2. シルエットは「締め付けない」が基本
眠りを妨げず、家での活動をリラックスして行うためには、体を締め付けないゆったりとしたシルエットが理想的です。
- トップスはお腹周りや腕周りにゆとりがあるもの。
- ボトムスはウエストがゴムで、締め付けすぎないもの、足さばきが良いものがおすすめです。
ただし、あまりにだらしなく見えるものだと、かえって気分が沈むこともあります。適度にゆとりがありつつも、鏡を見たときに「これでいいかな」と思えるような、ご自身にとって心地よいバランスを見つけてみてください。
3. 色や柄は「心が落ち着くもの」を
パジャマやルームウェアの色柄は、眠りに入る前や目覚めたときの気分に影響します。
- 定番: アイボリー、ベージュ、ライトグレー、ネイビーなど、落ち着いた色合いはリラックス効果が高いと言われます。
- 好きな色: ご自身が「綺麗だな」「癒やされるな」と感じる色を選ぶのも良いでしょう。淡いピンクやブルー、グリーンなども人気があります。
- 柄: 小さなドットやストライプ、控えめな花柄など、派手すぎないものがおすすめです。無地もシンプルで飽きが来ず、心地よい選択肢です。
「この色や柄を見ているとホッとするな」という、心が安らぐものを選んでみてください。
4. 機能性も「ゆるっと」考慮
心地よさだけでなく、毎日の使いやすさも大切です。
- 洗濯機で気軽に洗えるか
- 乾きやすい素材か
- ポケットがあると便利か(スマホなどを入れる方)
など、ご自身のライフスタイルに合わせて、無理なく使えるかどうかも考慮に入れると、より長く心地よく付き合うことができます。
「完璧」じゃなくて大丈夫。まずは心地よい一着から
パジャマやルームウェアも、外着と同じように「こうでなければならない」というルールはありません。高価なものを揃える必要も、流行を追う必要も全くないのです。
もし今お家で着ている服が、ヨレヨレだったり、着ていてあまり心地よくないと感じるものであれば、まずは「心地よいと感じる一着」を探してみることから始めてみませんか。
近所のスーパーやユニクロ、無印良品など、身近な場所でも探せますし、通販サイトでも様々な選択肢があります。たくさんの情報に惑わされず、ご自身の肌触りや直感を信じて「これ、いいかも」と思うものを選んでみてください。
パジャマやルームウェアを心地よいものに変えることは、ほんの小さな一歩かもしれません。でも、その小さな変化が、毎日のリラックスタイムをより豊かなものにし、頑張っている自分を優しく包み込んでくれるはずです。「おしゃれは私のためにあるんだな」と改めて感じられるきっかけになるかもしれません。
完璧を目指さず、まずは心地よい一着から。ゆるっと始めてみませんか。